花と香りに霞む集落 川売かおれ の里
南設楽郡鳳来町川売

2002.3.7(木)

例年ならまだ蕾だから、きっと濃い色の梅の写真が撮れそうと向かったのですが、何とすでに
満開を迎えていました。まだ蕾を少し残し、終わった花もない一番きれい状態です。快晴の空によく
映えると喜んでいるうちに、突然雪が降ってきたのにはびっくりました。寒さに震えていると、やがて雨に
変わり風も吹き出して、もう帰ろうかなと車に戻り
かけると、また青空が広がり少し寒さも緩んだようです。
  
小一時間も歩いたでしょうか、少し汗ばむほどになりました。梅祭りのシーズンなので、静かな
村に入れ替わり立ち代り、途切れることなく観光の為の車が入ってきます。売店も2・3たち、写真コン
テストもあるというのには驚きましたが、「ゆっくり見ていってください。」というおばあさんの笑顔がとても
誇らしげでした。梅畑を夕餉の香りが流れるような、川売の梅の里はそんな集落です。蝋梅がまだ咲
いていました。ところでこれは何の花でしょうか?渓流を覆うように咲いて、とても不思議な木でした。

写真を見た友達が名前を教えてくれました。フサザクラ科フサザクラのようです。もう少し開くという
ので、1週間後に行って見ましたが、ボロボロでみるも無残な姿でした。後で分かった事には、フサザ
クラは満開後、2・3日で散ってしまうとのことでした。本当に驚いてしまいました。来年が楽しみです。