2006.5.30(火)
作手・長ノ山湿原
新城市作手岩波字長ノ山

長ノ山湿原の入り口です。ここより中はあちこちぬかっていて、足元要注意です。
入り口を進んで左手に行くと、こういう風景が見られます。右手に行くには長靴が必需品。

背景(東)にヒノキ林を従え、手前(西)に水田を抱えた湿原。湿原内に木道は無く、植物保護のための柵があって、中に立ち入ることは
出来ません。遊歩道も含め、辺り一帯がぬかるみ状態で、まさに湿地帯です。東海地方最大の広さを持つ中間湿原で、長い歳月を要して2m余
り堆積した泥炭層には、古代の樹木が埋没しているそうです。林側の少し乾いた泥道を歩いても、ショウジョウバカマの葉が残っているだけで、花
は終わりかけたツツジ類が目に付くばかり。歩いている間中ずっと、キジの鳴き声が聞こえていて、ひょっとして姿を現すのではないかと思いました
が、キジバトがばさばさと飛んだだけでした。4年前の6月に訪れたときは、水田と湿原の間を通り抜けられて、小さな水路に羊草を見ることが出来
ましたが、残念ながら今はそれも叶いません。湿原を渡る風に草木がなびき、ホオノキの花がゆさゆさ揺れて、やっとの思いでカメラに収めました。

ちらちら見える紫色の花はカキツバタ。



<湿原の端や周辺で見かけたものたち>
ホオノキ朴の木
モクレン科モクレン属
モチツツジ黐躑躅
ツツジ科ツツジ属
ノアザミ野薊
キク科アザミ属

ハハコグサ母子草
キク科ハハコグサ属
ケキツネノボタン毛狐の牡丹
キンポウゲ科キンポウゲ属
ニガナ苦菜
キク科ニガナ属

コナスビ小茄子
サクラソウ科オカトラノオ属
アギスミレ顎菫
スミレ科スミレ属
ノミノフスマ蚤の衾
ナデシコ科ハコベ属



湿原への路脇の農家で子牛 水田を歩くハシボソカラス

牛舎の柵にスズメ 道脇の水路にニホンアカガエル? 遊歩道の隅でニホンアマガエル?

活発に動き回り続けるクロアゲハ 泥道で踏ん張って撮ったタケカレハ幼虫 気づかずに花を撮ったらホソハリカメムシ

駐車場近くの道脇を疾走する30センチほどの小さなヘビ。アオダイショウの幼蛇かも。