なぐさのシデコブシ群
渥美群渥美町大字伊川津字椛1−1

2002.3.28(木)

山麓湿地に約200株が自生し、国の天然記念物に指定されています。
モクレンやコブシのように、空高く伸びずに、むしろ横に自由奔放にくねく
ね?と伸びた感じです。雑然と伸びやかに咲くあまり、見頃といわれても、
えっ終わっちゃったのでは?と思うほどですが・・。少し奥まった所です。
 

2002.3.31(日)
黒河湿地植物群落のシデコブシ渥美群田原町

フェンスで囲った中にシデコブシの木の群落があり、遊歩道を歩いて
観察できるようになっていました。それ以上はどこにも行けず、これだけ・・?のようでした。
 

藤七原湿地植物群落
のシデコブシ渥美群田原町
藤七原のシデコブシ群落は日本最大級だとか。一般に知られたのが遅かったので、現在は
町の天然記念物に甘んじているそうです。椛の群落の10倍以上あるそうです。花は咲いているのも
ありましたが、どうやら、ここはこれからではないかな・・?遊歩道のいたるところに「マムシに注意」の
立て札があって、足元だけ注意すればよいのかなあと木の枝を見上げてしまいました。順路案内は
登りの行きのみで、「帰りはどうしてくれるのか!」と思いながら、来た道を引き返した次第です。


< シデコブシ >  モクレン科モクレン属
学名 Magnolia stellata (stellataは星のようなという意味)
和名 花弁の垂れ下がった様子が、神道で使う締め縄のシデ(細長い紙)に似ているところから命名。
古い地層から仲間の化石が発見されているところから、生きた化石とも呼ばれます。

自生地は、愛知・岐阜・三重など日本列島中央部の湿地帯と限られていて、伊勢湾要素植物として古
くより知られています。、3月下旬から4月上旬に白やピンク色の花を咲かせます。花弁は12〜18枚位。
樹高2〜3m、胸高周囲10cm位。秋に赤い実をつけます。
群落地の自然種は、環境庁のレッドデータブックの絶滅危惧種(絶滅危惧U類)に指定。