ナンジャモンジャの花
犬山市池野地区西洞池
中央高速“小牧東”ICより49号線を犬山市・明治村方面へ。
16号線から“池野”交差点を左折。ほどなく、表示のある細い道を右折。


2002.5.7(火)
満開です。見事です!

モクセイ科ヒトツバタゴ属ヒトツバタゴ(一葉タゴ) Chionanthus retusus
落葉高木で、老樹になると樹皮が亀裂するそうです。葉は対生し長楕円形で長さ10cm程。
花びらは4枚で白色へら形例年5月に開花しますが、今年は1週間ほど早いようです。
満開になると木全体が真っ白になり、雪が降り積もった様で、かなり見ごたえがあります。
学名は、まさに雪の花。「雪(chion)と花(anthos)そしてretusus微凹形の?」です。
秋野地区では、樹齢250年から300年位の固体5本が自生していますが、記録によると、
大正15年には15本あったので、70年以上経った現在は、半分以下に減ったことになります。
本州では、池野地区の他、岐阜県の釜戸自生地(瑞浪市)・蛭川自生地(蛭川村)・笠地自生地(恵那市)の
木曽川流域に合わせて数十本の固体がある他は、長崎県対馬北部の鰐浦地区に国内最大級(1000本以上)
の自生地があるのみ。このように不連続に分布することを隔離分布というそうです。
朝鮮・中国にも生育する珍しい植物で、氷河時代から暖かくなった今も生き残った種です。

 多くの図鑑で雌雄異株とされるが、 厳密には雄株と両性花をつける個体はあるが雌花だけをつける個体はないとされる。
 この種は、ハナノキ、シデコブシなどと同様、伊勢湾周辺地域の湿地に生育する。近年、土地利用の変化による乾燥化などで これらの生育環境が著しく変化し、また、生育地そのものが失われたりして、数年前に発行されたレッドデータブックでは危急種 (最新版では絶滅危惧II類(VU))に分類されている。
     (社)大阪自然環境保全協会 百樹会