2003.4.9(水)〜11(金)
春だ 桜だ 花まつり!
スプリング・エフェメラル
高田公園の桜まつり
チューリップの里&アンズの里

<スプリング・エフェメラル>
新潟県上越市滝寺・伍智
雪解けとともに芽吹き花を咲かせ、木々が緑を茂らせる頃には枯れてしまう野草たち。
春先の僅か40日余りの間に、地表での活動を終えて姿を消してしまう、蜻蛉のように儚げな
姿から、「スプリング・エフェメラル」 春のはかないもの と呼ばれるようになりました。

滝寺 雨に濡れるイカリソウ 滝寺 雨で半開きのカタクリ 滝寺 白いショウジョウバカマ
滝寺 雪解け水に咲くミズバショウ 伍智 草むらの中からコスミレ 伍智 薄紫のショウジョウバカマ

上越市<高田公園・桜まつり>
新潟県上越市本城町・高田城跡公園
高田公園は、徳川家康の六男松平忠輝60万石の居城でした。明治42年、在郷軍人団が
第13師団の入城を祝い、城跡に2200本の桜を植樹したそうです。大正6年、静かに鑑賞する等を
条件に、市民が司令部構内に入ることが許可されました。そして大正14年、保勝会(現在の高田観
光協会)が設立され、美景を全国に宣伝するとともに、司令部構内を10日間開放し、売店や興行物
が入ることの許可を得て、翌15年4月、第一回の観桜会が開催されたのです。桜の木は毎年補植
されて、現在約4000本が咲き誇ります。3000個以上のボンボリに照らされて、水面に移る様は見事
です。高田の夜桜は、上野恩賜公園・弘前城鷹揚公園と並ぶ名勝として知られるようになりました。
7日に開花宣言が出されましたが、撮影した10日は2・3分咲き位。満開は12日だったそうです。
かつては虎の檻または猿の小屋だったゲージが、現在は鶏小屋になっていました。そのえさ箱に
群がっていたのが、スズメ達。知らん振りしている鶏を横目にわいわいと賑やかに食べていました。
獲物を求めて鳶が旋回しています。突然急降下して、堀の水面ぎりぎりをかすめて再び空高く舞
い上がって行きましたが、何か捕ったか捕らなかったか・・。人間の作った巣には見向きもせず、喧
騒の片隅で、水草やら小枝やらを集めて、せっせと巣作りに励む黒鳥がいます。花の下の饗宴に
場所取りをする人たちや、ボートを漕く若い親子ずれ、咲かんとする桜の下を老若男女が行き交う
公園で、同時進行で共存する自然の営みが見られます。静かで賑やかな桜まつりが始まりました。



  

  



更埴市<チューリップの里&アンズの里>
長野県更埴市森
春遅い信州に、桜より一足早く花開く、その数一目十万本といわれる日本一のアンズの里です。
展望台よりアンズの花色に染まった町が見渡せるということでしたが、11日は1・2分咲き位でした。

チューリップの里では、新潟・富山・オランダからの輸入球根を200品種以上を生産販売しています。
日本でも珍しいチューリップ狩りの出来る園です。まだ少し早かったので、花は限られていましたが。


ガランとした畑でTV局の取材をやっていた 広大なチューリップ畑 花弁が大きく背丈の低い「ジョブスメモリー」
蕾でピンク色に染まる杏の木々 あちこちに残る市の指定木である杏の在来種 満開になるともう少し白っぽくなる杏の花