2016.8.12(金)

金谷山の展望台から

新潟県上越市大字大貫 金谷山公園
 何十年か振りに金谷山(145m)へ行きました。中央、女山(81m)に立つ像はレルヒ少佐像です。日露戦争後、交換将校として日本を訪れた
オーストリアの軍人で、日本で初めて本格的なスキー指導を行った人物です。レルヒ少佐は、一本杖・二本杖の両方の技術のうち、重い雪質の急な
斜面である高田の地形から判断して、一本杖のスキー術を伝えたようです。ただ、ほぼ同時期に普及した札幌では、二本杖のノルウェー式が主流で、
やがては一本杖の技術は衰退します。像の左横にはジャンプ台もありましたが、使われなくなって久しく、老朽化の為、4年前に取り壊されています。






 レルヒ少佐像のある女山に対して、スキー発祥記念館の裏手を登った所が男山(92m)。展望台があって、高田平野がずず〜いと見渡せます。
柏崎から南魚沼そして妙高の山並みが一望のもとに眺められ、さらに、展望台の横には、「大日本スキー発祥之地」という立派な石碑が立っています。






 展望台からの眺め。北。左端に上越火力発電所、その後は日本海。弥彦山(634)・城山(366)・中ノ岳(429)そして越後富士と呼ばれる米山
(993)、右端が尾神岳(757)。変った画面は北東。尾神岳・黒姫山(891)・鷲ノ巣山(624)・霧ヶ岳(507)・鍋立山(540)・池之塔(1416 越後駒ヶ岳
の近く)・そして大倉山(497)。冬ならば、大倉山の後方に越後三山の越後駒ケ岳(2003)・中ノ岳(2085)・八海山(1778)の雄大な姿が望めます。






 東方面。左側に大倉山(497)、長倉山(610)、真ん中辺りの奥に新潟県境になる菱ヶ岳(1129)が。変った画面、左端に長倉山、右側に菱ヶ岳。






 東南から南。鍋倉山(1288 長野と新潟の県境)・風野山(875 妙高)・毛無山(1022 長野と新潟の県境)・斑尾山(1382 長野)。そして
南西の方向に妙高山(2454)・籠町南葉山(909)・青田難波山(949)。尖塔を持つ建物は、日本スキー発祥記念館。その左の建物はロッジ・レルヒ。






 そして目的の北陸新幹線。高田トンネル(金谷山)を抜けて妙高上越駅へ。真夏の9時過ぎは何もかも白っぽくて、新幹線もはっきりしな〜い。






さらに、JRから受け継いだ在来線・妙高はねうまラインの急行「しらゆき」が。奥は、北陸新幹線「かがやき」上り、カーブしてやがて飯山トンネルへ。






展望台眼下はどんぐりや栗の木がいっぱい。メジロが何やら狙ってるらしい。望遠にしようと焦っていたら、いつのまにか姿を消していました。残念。