ハナイカダ(花筏)
ミズキ科ハナイカダ属
学名
 Helwingia japonica
別名 ママッコ,ヨメノナミダ(嫁の涙)

 
4.24 「ハナイカダの雄花と雌花」 豊橋市雲谷町・普門寺にて


晩春から初夏の山地にはえる、雌雄異株の落葉低木です。
葉の表面の主脈の中央に淡緑色の4弁の花をつけ、果実はいびつな球形で熟
すと黒くなります。葉っぱに実がなるのは、果実の柄(つまり花の柄)が葉脈
(葉のすじ)とくっついてしまったためです。画像をよくみると、花もしくは実
のついている位置より先に比べて、下側の葉脈が太いのがわかると思います。
雄花は一枚の葉の上にかたまって数個、雌花は一枚に一個付くのが普通です。

 
 6.5 緑色の実              7.24 黒くなった実
共に自宅のプランター

この優雅な名前をもった木は、花材として用いられますが、実は、新芽や熟し
た黒い実は食べられます。余談ですが、ハナイカダもシ−ボルトによって日本
からヨーロッパへともたらされましたが、花があまりにも地味なので、紫陽花
や山百合ほどは歓迎されなかったようです。観賞には適さないなんて、残念!