2003.9.02(火)〜18(木) & 29(月)
面の木園地の植物群落 9月
茶臼山高原道路・面の木ビジターセンター(北設楽郡津具村高笹3−67)が近くに。

ツリフネソウが満開です。群落地の他,林の縁・道端など至る所で見かけます. 9/11

9月になったので,様子が変わったろうなとかなり期待をして行きましたが、暑いことにはまったく変わりなく、汗ダラダラの
面の木でした。しかし植物に関しては、期待通りです。秋の花が次々に開花して、種類の豊富さに感激すること大でした。そ
して待ち焦がれたトリカブト類とシオガマギクが咲きだして、湿地帯は再び活気を取り戻したようです。昨年は10月に訪れた
のでシオガマギクも終わりかかり、トモエシオガマじゃないのかと疑ってみました。しかし、今年は地面に平行して横に伸びた
茎の上側に点々と付く花を見て、何?と考え込んでしまいました。シオガマギクでもないんじゃないかと思ってしまいました。
家に帰って調べてもよく分りません。ガッカリしましたが、トリカブト類の種類のこともあって、もう一度行ってよく観察してこ
ようと再び29日に出かけました。トリカブトの花横の形・花柄の毛の有無そして曲毛か開放毛か・葉の深中裂の仕方・雌しべ
の毛の有無と、近寄れたトリカブトの写真を集中的に撮ってから、次の目的であるシオガマギクが群生している場所に移動し
ました。満開の花は前よりか観察しやすそうでした。今度は思い切って地面に触れんばかりに伸びている茎を少し持ち上げ
て、横から眺めて見ると、茎にいきなり花が付いているわけではなく、少し花茎があることが分りました。ひょっとして上に伸び
ているならば分岐して左右に広がるだろう枝が横に倒れている為、皆上側に曲がったのだろうかと解釈してみました。図鑑に
よると、シオガマギクは「根元で枝分かれする」又は「茎は枝分かれしない」と説明されています。トモエシオガマには何も。
ここでは多分これはシオガマギクと思われる写真を載せることにします。トリカブトに関しては、カワチブシを確認。あと花と葉
の形でツクバトリカブトではと考えていたのですが、近くでルーペを使って観察したわけではないので、花柄の毛の有無がは
っきりせず分りませんでした。まっいいかあ。これから下旬にかけて、ウメバチソウが咲きサラシナショウマが加わり、アケボノソ
ウが見頃を迎えると、見事な花畑が完成します。イワガラミの花がいい具合に枯れ、タマアジサイの花も色が抜けて薄黄緑色
になってきました。ふと見ると、沢の斜面にピンク色の可愛いアジサイのようなものが咲いています。クサアジサイです。ガクも
花もピンク色で、何ともいえずいい感じです。見つけたのは一株だけでしたが、また来年も会えたらいいなと願うばかりです。

ヤブマメ藪豆 9/2
マメ科ヤブマメ属
イワアカバナ岩赤花 9/2
アカバナ科アカバナ属
イヌショウマ犬升麻 9/2
キンポウゲ科サラシナショウマ属

ヌスビトハギ盗人萩 9/2
マメ科ヌスビトハギ属
ゲンノショウコ現の証拠 9/2
フウロソウ科フウロソウ属
ツクシハギ筑紫萩 9/2
マメ科ハギ属

オトコエシ男郎花 9/2
オミナエシ科オミナエシ属
イヌトウバナ犬塔花 9/2
シソ科トウバナ属
アキノキリンソウ秋の麒麟草 9/11
キク科アキノキリンソウ属

キセルアザミ煙管薊(別名マアザミ) 9/11
キク科アザミ属
ツルニンジン蔓人参(別名ジイソブ) 9/11
キキョウ科ツルニンジン属
ツルリンドウ蔓竜胆 9/11
リンドウ科ツルリンドウ属

クサアジサイ草紫陽花 9/11
ユキノシタ科クサアジサイ属
ヒメジソ姫紫蘇 9/11
シソ科イヌコウジュ属
ママコナ飯子菜 9/11
ゴマノハグサ科ママコナ属

ゲンノショウコ現の証拠 9/18
フウロソウ科フウロソウ属
イシミカワ 9/18
タデ科タデ属
アケボノソウ曙草 9/18
リンドウ科センブリ属

オヤマボクチ雄山火口 9/18
キク科ヤマボクチ属
サラシナショウマ晒菜升麻 9/18
キンポウゲ科サラシナショウマ属
トモエシオガマ巴塩竈 9/29
ゴマノハグサ科シオガマギク属

ウド独活 9/18
ウコギ科タラノキ属
セキヤノアキチョウジ関屋の秋丁字 9/18
シソ科ヤマハッカ属
ツリフネソウ釣船草 9/18
ツリフネソウ科ツリフネソウ属

ツリガネニンジン釣鐘人参 9/18
キキョウ科ツリガネニンジン属
ミゾソバ溝蕎麦 9/29
タデ科タデ属
カワチブシ河内附子 9/18
キンポウゲ科トリカブト属

ウメバチソウ梅鉢草 9/29
ユキノシタ科ウメバチソウ属
シラネセンキュウ白根川きゅう 9/29
セリ科シシウド属
シラネセンキュウは面の木を外れた10号線沿いで撮りました。