2002.2.12(火)
寒狭川 オシドリの里
北設楽郡設楽町田峯
151号線より「長篠」交差点を左折、32号線(伊那街道)に入る。
海老川沿いに一路田峯へ。稲目トンネルを抜けて、寒狭川を渡ってすぐ左折。
和名 オシドリ 英名 Mandarin duck 鳥類<カモ目 カモ科>希少種 北海道では夏鳥、それ以外では留鳥として生息し、全国各地の山地の湖や沢のそばの 森林の樹洞で繁殖する。冬は平地の湖沼や渓流で見られるが、周囲に木の茂った薄暗 い環境を好む。東アジア特産種で、日本は主要分布地と考えられている。 |
崖の岩陰に休むオシドリ。保護の甲斐あって現在400羽を越える。澄み切った水面が美しい。
オシドリの里といっても、町ぐるみの保護活動ではなく、個人とボランティアによる
30年にもわたる地道な努力の賜物です。平成4年に、ようやく県の保護区が設置され
オシドリ保護の目安がたったそうです。しかし、野生の鳥ですから、保護区にいても常に
猛禽類の脅威にさらされていますし、ましてや保護区より出てしまえば、特に鴨に似た色
合いのメスは、誤って銃で撃たれるケースが少なくないようです。保護区で羽を休めるオ
シドリ達を見ると、圧倒的にオスが多いことからも想像できます。オシドリはとても警戒心
の強い鳥で、観察も写真撮影も、保護区に設けられた観察小屋よりそっと行われます。
毎年10月から翌年3月にかけて、毎日モニターによる観察と餌やりが行われます。報
道等によって知られ、全国から善意のどんぐり・米屑・大豆が、毎年送られてきます。現
在、日本のオシドリは数千羽といわれ、環境庁レッドデータブックに記載されています。
早急な国の保護が必要な鳥です。