2009.7.15(水)

渥美半島 伊良湖岬で

田原市伊良湖町
梅雨の合間にやって来た快晴の伊良湖岬、恋路が浜。ハマユウ越しに見える丘の上の建物は、伊良湖ビューホテルです。
斜面を削って走る道路は42号線。浜に下りて歩くと、びっしり斜面を覆いつくして咲き出した薄紫のハマゴウを従えて、女王様の様
に咲くハマユウの花が見られました。花の香りも無く、比較的穏やかな遠州灘を横目に歩きながら、噴き出す汗を拭い続けました。

 ハマユウは、スズメガを利用して受粉する花なので、夕方から開き始め、満開となる真夜中が強く香ります。昼間見る、
満開の花はよれよれですが、貫禄ある優雅な植物です。        浜木綿(別名 浜万年青) ヒガンバナ科ハマオモト属

 丘を越えて、びっしりと斜面を覆いつくして咲くハマゴウ。蔓草に見えますが、木です。地中深く砂に埋もれている幹より、
地上に伸ばした茎が地表面を這い、枝を立ち上げて、暑い夏に花を咲かせます。       浜栲 クマツヅラ科ハマゴウ属。

オニユリ鬼百合
ユリ科ユリ属
テリハノイバラ照葉野薔薇
バラ科バラ属
ハマアザミ浜薊
キク科アザミ属

ハマナデシコ浜撫子
ナデシコ科ナデシコ属
ハマグルマ浜車
キク科ハマグルマ属
ツルソバ蔓蕎麦
タデ科タデ属

コマツナギ駒繋ぎ
マメ科コマツナギ属
ハマボッス浜払子
サクラソウ科オカトラノオ属
イワダレソウ岩垂草
クマツヅラ科イワダレソウ属





カワウ ホオジロ スズメ





<途中そして帰り道に見た風景二つ>
 満開のハマボウ。朝開いて夕方咲き終わる一日花ですが、たくさんの花蕾を付けて、次々に咲き続けます。橙色に見える
のが終わった花。42号線表浜街道、堀切交差点近くのハマボウ自生地で。        浜朴(または黄槿) アオイ科フヨウ属。

 伊良湖岬から眺めた小中山町の渥美風力発電所の7基の風車(米国ゼネラル・エレクトリック社製1500kw 高さ99.9m)。
’06年12月より稼動。風車に挟まれて建つ紅白の煙突は、福江町にある中部電力の渥美火力発電所です。左の煙突の高さは
200m、右の煙突が150m。不思議な組み合わせです。岬を回って、259号線田原街道から西ノ浜へ出てから、もう一度パチリ。