2009.10.28(水)

寒狭峡 花の木ダム

新城市出沢字橋詰 花の木公園
 左手に見える赤い構造物が長篠堰堤(堤高8m。15m未満はダムとは言わず)。東三河地方を流れる「豊川」の中流部
(河口より39.6km付近  寒狭川と呼ばれます)に位置する発電用取水堤です。「長篠の戦」の古戦場からは3.4km程上流になり
ます。長篠堰堤から900m下流には長篠発電所があって、JR飯田線に送電しています。別名「花の木ダム」の「ナイヤガラの滝」。
<付記  後日、横を通った際、滝がストップしてました。止まることもあるのかと、吃驚した次第です。>

その長篠堰堤から約150m続く導水路側面の余水吐(よすいばけ・・満水位を超える水を逃がす設備)。その余水吐から滝の
ように溢流する様は、豪壮で美しくもあり、大分県の白水ダム・秋田県の藤倉ダムとともに、日本の三大美堰堤と言われています。

一部、コンクリート等で補っていますが、自然の岩をそのまま利用しています。最大落差16mを轟々と流れ落ちた水は、豊川
に吸い込まれ、寒狭峡を悠々と下って行きます。この先600m下った寒狭大橋の手前には、笠網漁で知られる「鮎滝」があります。

長篠方面に向かって、左手を257号線が、右手には旧道が走ります。花の木公園へは旧道側の駐車場から降ります。滝を見
るには、釣堀を抜けて湿地帯を抜けて、岩ごろごろの岩盤地帯を歩きます。崖になっていて、河原には降りることは出来ません。

 岩場で甌穴の名残りが。この位置にあるということは、ダム(明治45年3月竣工)以前は一体どういう状態だったのでしょうか。

ヒッヒッヒッと、カエデやモミなどを飛び回って、縄張りを主張して盛んに鳴くジョウビタキの雄。けっこう長い間鳴いていました。

花の木公園の番人です。時々パトロールに出ます。池の縁で、蛙を狙うヤマカガシを追って、カメラをずっと構えていたら、ドポンドポ
ンと池に飛び込み、泳いでこちら岸に上がると、すぐ足元までやって来てジ〜ッと睨まれてしまいました。気の強いシナガチョウ君でした。

 シナガチョウ達に怪しまれながら撮ったヤマカガシ。そっと草むらを進んだのですが、狙った蛙に逃げられてしまいました。私のせいか?

 湿地帯があるので、小さなヒメアカネもいました。近くに飛んできて止まるので接写していたら、何とカマキリに狙われていました。



ジョロウグモ オオカマキリ

キチョウ セイヨウミツバチ ヤドリバエ類

ツチイナゴ コバネイナゴ オンブバッタ褐色型





ノコンギク野紺菊
キク科シオン属
ヨメナ嫁菜
キク科シオン属
ミゾソバ溝蕎麦
タデ科イヌタデ属

ハキダメギク掃溜菊
キク科コゴメギク属
実コナラ小楢
ブナ科コナラ属
実テリハノイバラ照葉野薔薇
バラ科バラ属





 勇壮な溢流滝から何気なく豊川の流れに視線を落とすと、崖中程に咲く白い花群が目に入りました。ダイモンジソウです。
大文字草 ユキノシタ科ユキノシタ属