2015.3.3(火)&5(木)&15(日)

川売の里へ

新城市海老雨吹&北ノ平&当山
海老の川売地区を訪れるのは、7年振りになります。「日本のふるさと百選」にも選ばれた、約2000本の梅と家屋が混在する梅の里です。
正面の立派な山(裏山?809m)の右裾にちょこんと覗く山が棚山(760m)で、画面左端なだらかな稜線の奥には宇連山(929m)が隠れています。






パッと見ると早まった感が否めませんが、蕾は確実に膨らんで、満開の梅が斜面を彩る様が目に浮かびます。正面の山は高畑山(761m)です。






50年以上前に和歌山から取り寄せた南高梅で始まった梅栽培。鳥獣被害も無く、今では、長束・白加賀・鶯宿・小梅なども栽培されています。






梅はまだ大半が蕾です。その中で濃ピンクの八重の花梅は満開でした。浜松や豊橋の梅が終わって一息ついてから訪れると丁度よいようです。






眉間に木を抱いた大岩、猿ヶ岩。高台から梅の里を見下ろすように鎮座していました。嘗てスズメバチの巣があった口下部分にその跡が微かに。






 もうひとつ、川売の里の北東に迫力ある岩が。削ったのか崩れたのかは不明。とくに左下木立の後の部分は、パカッと裂けているようですが。






この梅は「鶯宿」でしょうか。淡い綺麗な花です。3日に見た時は数輪だけでしたが、12日経ってここまでに。でもまだ満開とはいえません。 3/15






<そして今回、目的のフサザクラ。 3/15>
ようやく咲き揃ったフサザクラ。蕾が膨らんで弾けて中が見えても、なかなか開かず、やっと咲いて満開になったのに、数日で散ってしまいます。






 花弁も萼も無く、たくさんのぶら下がった赤い雄しべとその根本にある短い雌しべから成り立つ原始的な構造で、生きた化石といえます。湿り
気のある谷間などに見られ、木は弾力があり、船の櫓や櫂などに使われるとか。虫ではなく春風が花粉を運びます。房桜 フサザクラ科フサザクラ属






 谷川と梅の花とフサザクラと。谷川は里沿いに流れて、やがて海老川と合流します。海老川は32号線に沿うように下り、豊川に合流します。