2010.5.12(水)

千枚田の風に吹かれて

新城市四谷
鞍掛山(正面の三角山。尖った先は888m最高点で、頂上883mは左稜線の後ろ側で見えません。)を水源に持ち、その裾野
に広がる四谷の千枚田です。一番天辺の棚田は高さ430m。標高差210mの扇形に広がる、130段1296枚ある石積みの棚田です。
現在は、39戸により850枚が耕されているとのこと。芽吹く若葉の香り、草いきれ、ドングリの花の匂い、命の息吹を乗せて薫風広がる
棚田の天辺を目指します。上3分の1ほどのところを 32号線が横断(白いガードレールが見える)しています。右へ四谷トンネルさら
に仏坂トンネルを抜けて、そのまま北東に進んで473号線に突き当たり、その473号線を東に進むと、やがて151号線に繋がります。

中央を走る細道を あちこち寄り道しながら登りました。下から見たのでは分からない光景が広がります。空や景色を映す水鏡です。

田植えの終わった田んぼを いきなり突風が吹き抜けて、植えたばかりの苗をしならせ、風紋がさあっと広がって行きます。突風に
被っていた帽子がふわっと浮き上がり、あわてて両手で押さえ込まなければなりませんでした。木の枝がしなり葉が裏返っています。




 ウスバシロチョウが、ひらひらビュ〜ンと飛び回って、じっと待っても待っても、まったく止まる気配がない。これでは日が暮れる
と諦めて、近くの花を撮ろうと足元を見てびっくり。何とシロツメクサにとまっていました。一度花に止まると、今度はテコでも動かない?

カワラヒワ カナヘビ トカゲ

クロサナエ アオイトトンボ ヒメウラナミシジミ

ヤマトシジミ クロキシタアツバ クロオビリンガ幼虫

シマハナアブ マルボシハナバエ キリギリス幼虫

セイヨウミツバチ ネコハエトリ コハナグモ





アヤメ菖蒲又は文目
アヤメ科アヤメ属
ヒメシャガ姫射干
アヤメ科アヤメ属
モチツツジ黐躑躅
ツツジ科ツツジ属

ウツギ空木(ウノハナ卯の花)
ユキノシタ科ウツギ属
ヒメコウゾ姫楮
クワ科コウゾ属
クサイチゴ草苺
バラ科キイチゴ属

ナワシロイチゴ苗代苺
バラ科キイチゴ属
ノアザミ野薊
キク科アザミ属
キツネアザミ狐薊
キク科キツネアザミ属

キンポウゲ金鳳花
キンポウゲ科キンポウゲ属
トウカイタンポポ東海蒲公英
キク科タンポポ属
オヘビイチゴ雄蛇苺
バラ科キジムシロ属

コウゾリナ剃刀菜
キク科コウゾリナ属
レンゲ蓮華(ゲンゲ紫雲英゙)
マメ科ゲンゲ属
ユキノシタ雪の下
ユキノシタ科ユキノシタ属

ヒロハコンロンソウ広葉崑崙草
アブラナ科タネツケバナ属
カキドオシ垣通し
シソ科カキドオシ属
ムラサキサギゴケ紫鷺苔
ゴマノハグサ科サギゴケ属

ツボスミレ坪菫
スミレ科スミレ属
キュウリグサ胡瓜草
ムラサキ科キュウリグサ属
カスマグサかす間草
マメ科ソラマメ属






 頑張って歩いて、風が心地よい。一息ついて、棚田の上から遠くの山々をぼんやり眺めると、何と本宮山が見えます。真
冬だったら、もっとはっきり見えそうです。最奥の青く霞む山。左端に電波塔が立つ須長雁峰、右端に電波塔の林立する本宮山。