2010.5.28(金)

財賀寺あたりで

豊川市財賀町観音山3
久し振りに財賀寺へ向かう途中、車の中から野猿を見かけた。小猿を連れた雌のグループのようだ。赤ちゃんがいて近寄ったら
危ないかな・・と躊躇していたら、通りがかったバイクの人が、ここら辺には40匹のグループがあってね、畑のトマトや果物を取られて
しまうけれど、広い場所なので集中的にやられるわけではないから、そのままさ。人間に虐められていないので、怖がらない筈だよ。
ほらあのくらいの子供ならちょっと近寄っても大丈夫。と自動販売にの上にちょこんと腰掛けている小猿を指差して言った。よく見ると
崖斜面の所にも赤ちゃんを抱いた母猿が。道路に落ちる影が動き、見上げると電線を伝って若者猿が移動中。問題は猿より猪さ、と
先程の人が続けます。竹薮は掘り返されて穴だらけだよ。何だって根こそぎ掘り返して食べて行くよ。憤懣やるかたない表情でした。

車道を走っていて、遠目で、猫が道を横切ったと思いました。 自動販売機の上でおとなしくしていた子猿です。

何か手に持って食べていました。 赤ちゃんを抱いてこちらを見ていました。






<仕切り直しです。いざ財賀寺へ>
 財賀寺は高野山真言宗の古刹。本尊は千手観音。いつも横目で眺めながら素通りしていますが、実は最初に視界に飛び
込んでくるのが、仁王門です。金剛力士像(仁王像)を安置するために建立され、室町時代のものといわれます。仁王像は、作風・
技法等から、平安時代後期(11世紀頃)の作とされ、檜材の寄木造で、前後左右の4つの材を接ぎ合わせ、これに別材で両腕を接
いでいます。東大寺南大門金剛力士像(8m超)に次ぐ大きさですが、あれほど恐ろしげではありません。仁王門・仁王像ともに、国
の重要文化財。長い間風雨にさらされ、昭和の終わりに大修理を受けながらも、900年にわたって寺を守り、毅然と立ち続けていま
す。仁王像の腰に巻いた太い縄状の帯が横綱の綱に見えることから、力士の信仰もあります。奈良の国立博物館に長い間委託陳
列されてきた仁王像が、平成10年、約14年ぶりに帰郷した際には、横綱貴乃花(現貴乃花親方)の奉納土俵入りが行われました。

天衣は腕に巻きつけ、腰に太い縄状の帯を締めています。
腰をひねらず、上体を内側に開き「く」の字形を示しています。
鼻を中心に、まゆ・目・鼻・口が集まったユーモラスな顔立ちと、
太くて短い首。左の吽形は高さ375cm、右の阿形は高さ381cm。

うっそうとした木々の中を歩き回ってくたびれた目に飛び込んできた、陽の当たる明るい華やかな光景です。池では、コウ
ホネが見頃を迎え、カキツバタやアヤメ類が縁の一画を薄紫に彩り、緋色の鯉が葉や茎の間を縫うようにゆったり泳いでいました。

 目的のギンリョウソウです。早いものは、3月末には頭をもたげます。駐車場の隅や参道の斜面、石段の両脇に、これでもかという
ほどに咲きます。この辺りでは、時期的に終盤頃かと思いますが、探すべきところを探せばまだまだ咲き続ける筈ですから、問題な
しです。強風で木が倒れ、小枝がばら撒かれた状況から、障害物を避け押しのけ、よくぞ無事に芽を出したと驚嘆した光景です。
銀竜草 イチヤクソウ科ギンリョウソウ属

ウツギ空木
ユキノシタ科ウツギ属
エビガライチゴ海老殻苺
バラ科キイチゴ属
ヤブミョウガ薮茗荷
ツユクサ科ヤブミョウガ属

クサノオウ瘡王
ケシ科クサノオウ属
ヒメフウロ姫風露
フウロソウ科フウロソウ属
ニワゼキショウ庭石菖
アヤメ科ニワゼキショウ属

キランソウ金瘡小草
シソ科キランソウ属
ヤブムラサキ(花蕾)薮紫
クマツヅラ科ムラサキシキブ属
実ヤブヘビイチゴ藪蛇苺
バラ科ヘビイチゴ属






財賀寺入口付近の民家の番犬、グレートピレニアン犬です。でかっ! 地面を走り空中を飛び回りやっと落ち着いたキセキレイ君。

ヤマサナエ シオヤトンボ

アオイトトンボ ヒカゲチョウ ヒメキマダラセセリ

ホソアシナガバチ スカシヘリカメムシ スジアカハシリグモ






 財賀寺を下って、白川沿いの畑地斜面の上に、大きく見事なセンダンの木が立っていました。まさに満開を迎えんとしていました。