2002.7.25(日)
ガガブタが見渡す限り一面に
刈谷市井ヶ谷町・草野池
約9ヘクタールの農業用溜池、草野池。今、見渡す限りびっしりと、水面を覆い尽くさんばかりに、
ガガブタが群生しています。水面近くを 沢山のチョウトンボが飛んでいました。
ガガブタは、ミツガシワ科アサザ属の、池や沼に生える多年草の水草です。水底の泥の中に、ひげ状の根をおろし、葉柄を伸ば
して、ハート形の葉を水面に浮かべ、さらに葉のわきから花柄を出し、1・5cmほどの白い花を数輪咲かせます。名前はカタカナで見ると
印象悪いのですが、漢字では「鏡蓋」と書きます。テカテカの葉っぱを鏡に見立てたのでしょうか。白い可憐な花は、朝開いて午後には
萎んでしまう儚い一日花です。ちぎれた葉からも再生するなど、旺盛な生命力を持つガガブタも、水質汚濁などでその姿を消しつつあり
ます。今まで見る機会がありませんでしたが、絶滅危惧種とはいえ、条件さへ揃えば、あるところにはあるもんだと納得をしたものです。
スイレンに似たガガブタの葉の隙間を埋めるのは、食虫植物タヌキモの葉。
タヌキモの花の姿はまったく見かけませんでしたが、幸運にも ♪ 一枚だけ写真の隅に写っていましたよ。
毛むくじゃらの白い花と太陽に照り輝くツヤツヤの葉が印象的。
花弁の内側にはたくさんの長白毛があり、一種独特な雰囲気を醸し出します。中心の黄色が花全体の印象を引き締める!
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タヌキモ狸藻
タヌキモ科タヌキモ属
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アメリカネナシカズラ
ヒルガオ科ネナシカズラ属
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オオマツヨウグサ大待宵草
アカバナ科マツヨイグサ属
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アレチハナガサ荒地花笠
クマツヅラ科クマツヅラ属
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イヌタデ犬蓼
タデ科タデ属
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ヒメムカシヨモギ姫昔蓬
キク科ムカシヨモギ属
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エノコログサ狗尾草
イネ科エノコログサ属
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ムラサキエノコロ
イネ科エノイコログサ属
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シマスズメノヒエ島雀の稗
イネ科スズメノヒエ属
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赤トンボやシオカラトンボに雑じって沢山のチョウトンボが群れをなして飛びかっていました。
こげ茶色の羽が光の加減で青く輝いてキレイでした。
シマスズメノヒエの写真を撮ろうと躍起になっていた時に、近くのエノコログサに捉ってジッと見ていたアオメアブ。
ツルクサの写真を撮ろうとして、目の前の葉にとまる美しい青紫の虫を発見。図鑑で調べて、ルリチュウレンジというハバチの仲間と分かりました。納得!
アマサギがいたことにまったく気がつきませんでした。群れて飛び回るチョウトンボを撮っていた写真の中にいました。
枯れ木のようなものには気がついていましたが・・。
角度を変え何枚かに写っていましたが、微動だにしていません。まるで野鳥誘致に使う作り物のデコイのようだと思ったものです。
おまけです!池の縁に群生していました。あまりにも見事なので付け加えました。
<カゼクサ>ミチシバ道芝
イネ科スズメガヤ属
かつては風知草(フウチソウ) といわれ、風の吹いてくる方向を知ったところから、カゼクサ
と呼ばれるそうです。
左、カゼクサの花。右、花粉が飛んでいます。イネ科の植物は、雄しべから出た花粉を風で飛ばして雌しべに受粉させる風媒花です。
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