2002.6.4(火)
続ささゆりの里
たくさん咲いていました。自然のままの状態で見せるということが
どれほどに大変か、地元の人たちのササユリに対する思いが伝わって
来るようでした。ほんの1週間前には、こんなに咲くとは思いもしま
んでしたから、びっくりしました。“可憐なピンク色の弱そうな花”
というのが、ササユリに対するイメージでしたので、豪華な力強い株
を見つけたときには思わず感嘆の声が出てしまいました。最古参の株
なんでしょうね、きっと。1年目の双葉に始まって、年々成長し、7〜
8年目にようやく花を咲かせるのだそうです。逞しい自然児でした。
純白のササユリも何本か目に付きました。色素が抜けたのでしょうか。
笹に似た葉を持ち、たくさんの笹に負けないで共存して咲く、日本の固
有種です。ユリ科の多年草。3日付の毎日新聞の朝刊に、岡崎市の農業バ
イオセンターで、「ササユリの育苗施設が完成して量産化体制が確立し
た」という記事が載っていました。地元農家の「ササユリを岡崎の特産
品にしたい」という声に答えて、93年からバイオ技術を活用したササユ
リの培養技術の開発に取り組んできた努力が実ったもので、山林栽培の
実用化にめどがついて発表となったようです。今秋から市内の農家に球
根を供給して、本格的な栽培が始まります。開発された球根は3〜4年で
開花するそうです。山野のササユリの盗掘が減ることを期待しています。
2002.5.26(日)
ささゆりの里
約1・5ヘクタールの土地に1万本ほどが自生
豊田市松嶺町蒼嶺
様子見のつもりで出かけた“ささゆりの里”ですが、やはり
少し早かったようです。それでも、数株ほどピンクの花を咲かせ
ていたその嬉しさに、はるばる来たかいがあったというものです。
私有地ではありますが、登って降りる約2kmのコース(40分ほ
ど)に整備されていて、道脇に沿うように自生しています。この日
咲いていたのは、中でも一番日当たりの良いところでした。あとは
4・5日で咲きそうなのが10本位、目に付いた程度です。林の中に
あるほとんどの株は、小さくて硬い蕾のように見えましたが、保存会
の方によれば、今度の日曜日が見頃だそうです。昨年度は、いっぱい
咲いたので、今年は少ないかもしれないとも言われましたが・・。
他に特に目に付いたのが、野山に必ず見かけるお約束の“アザミ”。
そして、右の写真の花が定家葛ていかかずらといって、つる性の植物で
す。巻きついた木を覆うように葉を伸ばし、主然の顔をして花を咲か
せているので、すっかり木の花と勘違いしてしまいました。1.5cm位の
良い香りのする純白の花ですが、まるでクルクル回る風車のようです。