2003.8.2(金)
とっておきの花U
<ユリ・百合・ゆり>


ヤマユリ(山百合)   別名 叡山百合・鳳来寺百合・吉野百合
ユリ科ユリ属    新城市21号線沿線
 7/16

姿といい香りといい、まことに見事な花ではありませんか。 初夏から夏にかけて咲く代表的な花が百合です。1本だけで咲くも
良し、たくさん群れをなして咲くも良し。そして、大型で野生の姿が一番美しいのが山百合。花が重くて、しなるように曲がって、
地面すれすれに咲いていたり。ここに人が関わってくると、何本かで束ねてしまったり、棒で支えたりとなってしまいます。放って
置くと倒れちゃう?栄養過多で、茎が広い帯状になる帯化現象が起きて、蕾が100個程付いてしまうこともあるそうですが、それ
は別として、せめて束ねるのは止めてもらいたいな。去年、山百合の球根を通信販売で手に入れて、それは楽しみに待ってい
ました。ところが咲いてみると、姿形は間違いなく山百合なのに、花弁に赤い点々がありません。何っ、どこか忘れてきちゃった
かと思いましたが、調べてみると、これはどうやらサクユリのようです。伊豆半島・伊豆諸島固有の種で、山百合の変種らしい?
これも珍しいユリなので良しとしましたが、こうなるとなんとしても山百合の球根を手に入れねばと思うのであります。我が家の王
様カサブランカは、もうお終いです。淋しくなった庭を見やりながら、よし山百合の写真を撮りに行こうと、デジカメ抱えて出発で
す。昨年見つけておいた下山村の山百合群と、先週まで蕾だった作手村の山百合。どちらも見頃のはずです。シーボルトが
持ち帰った山百合は、ヨーロッパ人憧れの百合となり、日本は、どんどん球根を輸出したそうです。それがやがて、カサブラン
カを筆頭とする幾多の百合となって逆輸入され、今や人気百合となっているのです。さあ、鳳来町や新城市で撮った山百合
の写真も含めて、庭に咲いたカサブランカとサクユリ、そして財賀寺のウバユリ・佐奈川のオニユリ等、ここに一挙掲載です。

ヤマユリ
作手村鴨ヶ谷 7/29
ヤマユリ
豊田市・松平郷 7/19
ヤマユリ
鳳来町下吉田 8/2
残念ながら、今年はタイミングが悪く、下山村のヤマユリに出会えませんでした。去年は、竹林の縁にいっぱい咲いていたのにね。

サクユリ(別名 タメトモユリ為朝百合)
庭で 7/20
カサブランカ
庭で 7/20
マルコ・ポーロ
庭で 6/29

オニユリ(鬼百合)
豊川市・佐奈川 7/25
ウバユリ(姥百合) ウバユリ属
豊川市・財賀寺 7/17
ウバユリ 蕾と枯れかかった葉
津具村・面の木園地
ウバユリも不思議な花です。これだけはユリ属ではなくウバユリ属。花の開き方が違うし葉っぱも違う!面の木で蕾を見て、何かなあとい
つも思っていました。花蕾が出て初めて財賀寺で見たウバユリと同じだと気がついた次第です。出かけた先で、コオニユリらしき百合を見かける
のですが、山野や林内の細い道だったりで、一時的にせよ車を止める状況にないことがしばしばありました。本当に残念。きっとどこかでまた出会
えるさと、言い聞かせて通り過ぎます。これからタカサゴユリ(高砂百合)が咲き出しますが、豊橋市23号線沿いでは、すでに咲きだしていました。