2004.9.16(木)・17(金)
彼岸花咲く音羽川沿いを歩く
宝飯郡音羽町長沢八王子付近

彼岸花の咲く情景
音羽川周辺の自然


< 彼岸花の咲く情景 >
この時期に見られるあたりまえの風景として、日々の生活に溶け込んでいます。違和感のない不思議な光景です。

刈り込まれた土手に唐突に咲く光景より、他の植物に囲まれて咲く彼岸花のほうが一等好きです。緑に囲まれて個々の
花はよく見えませんが、全体に見て絶対の安定感があります。クズの旺盛な葉っぱにめげず、茎を伸ばし燃えるような真っ赤な
花を咲かせます。減数分裂をしない三倍体の植物で、種をうまく作ることが出来ない彼岸花は、球根の分球によって増える為、
最初に植えられた人間の生活圏外には広がらず、今日に至っています。単純に、一つの球根が年に一個分づつ横に広がると
考えたとしても、辺り一面をびっしり埋め尽くすように咲くまでは、かなりの時間が必要でしょう。ともあれ、やたら密にかたまって
咲くのは、こういった理由からです。空き地や河原にかたまって咲くのを見ましたが、何らかの理由で球根が運ばれたようです。


彼岸花(または曼珠沙華) ヒガンバナ科ヒガンバナ属


咲き出す花に散り行く花。薄紫の花は、種を作って憂愁の美を飾るツルボです。