2002.3.27(木)
今が見頃 ショウジョウバカマ (猩々袴)
ユリ科ショウジョウバカマ属

南設楽郡鳳来町長篠・医王寺 駐車場近くの斜面

山野の湿った場所に生える日本原産多年草。
花を中国の伝説上の動物「猩々
猿の一種 に、根生葉を「袴」に喩えたそうです。
早春に、根生葉の中心から花茎が伸び、その先頭に3-10個の花を輪状で横向きに開花します。
葉の先端が地面に触れた所に、新しい芽(不定芽)を出します。
ショウジョウバカマは種子で子孫を残しますが、不定芽による葉からも増える、珍しい植物です。

<不定芽
ふていが>
普通の芽(定芽)は、茎頂や葉の脇等に出来ますが、それ以外の場所に出来る芽のこと。

医王寺で、ショウジョウバカマの写真を撮っていて気になったのが、葉の先がギザギザに
欠けている花を何株か見かけたことです。初めは、葉っぱを食べる動物でもいるのかなと思っ
ていたのですが、あれこれ調べているうちに、<葉っぱの先に不定芽・・>という記述を見つけ
て納得しました。不定芽をちぎり採って、持ち去られたのかどうかは、定かではありませんが・・。
撮った写真の中に、不定芽を見つけました。ここには写っていませんが、根もある筈です。

3.25渥美町伊川津字椛・シデコブシ群生地 3.27豊橋市岩崎町・葦毛湿原 3.27豊橋市岩崎町・葦毛湿原
3.22医王寺付近 右上が不定芽 3.22医王寺付近 葉先のない花 3.22医王寺付近 横後ろから