2015.8.12(水)
外堀の蓮群
新潟県上越市本城町 高田公園
高田公園の外堀は、明治時代に陸軍駐屯地として整備埋め立てられた東堀を除き、北堀・西堀・南堀で構成されます。桜並木と西堀橋と蓮鉢と。
いつも陽がすっかり上った10時頃に訪れていた蓮。今回、頑張って、綺麗に開いた蓮の花を見ようと、朝食前、6時半頃に訪れて見ました。
犬の散歩や、ウォーキングする人、そしてランニングする人等は想定内でしたが、カメラ担いだ人や家族連れがあちこち普通に見られ、吃驚です。
西堀橋から見た北側。この先、道路を挟んでさらにその先、右へ曲がって広がる北堀があります。高田公園の蓮群は19ha。東洋一なのです。
奥を走る道路は38号線。そこから南に広がるのが南堀北側。こちらの方は白っぽい花が見られ、花も沢山咲いていて、なお一層華やかです。
南堀を38号線から望むと、びっしりと花開いているように見えます。野球場をぐるり回って左奥へ、さらに南堀の蓮群は続きます。背後に連
なるは南葉山。猪野南葉山789m・籠町南葉山909m・南葉山901m、そして青田南葉山949m。左側奥には妙高山2454mの山容がうっすらと。
戊辰戦争と大凶作による財政難に苦しんでいた高田藩。それを打開しようと、大地主さんが私財を投じてお堀に蓮根を植えたのが始まりと
いわれます。蓮根は、1962年まで採取されていたようです。今では見事な蓮群が広がり、カルガモやオオバン達の恰好の住処となっています。
花粉だらけになったセイヨウミツバチが花粉だんごを足に付けて飛び回っていました。雄しべに潜り込んで何やらがさごそやっているものがい
たり、忙しそうでした。幸運にも、早朝に来たかいがあって、橋の上から、開花2日目のお椀形に開いた蓮の花を真上から覗きこむことが出来ました。
鉢蓮に双頭蓮が開花中。突然変異で、中国で「吉祥の花」、日本で「瑞祥の花」として珍重されます。今年、南堀の野球場近くの目視出来る
場所に、5年振りに見つかり、話題になっていたようです。そこは撮影で立ついつもの場所、しかし双眼鏡を持った研究者風の人達がずっとおられ、
時間も限られていた為、遠慮した次第。双頭蓮のことは知らなかったとはいえ、無人だったら普通に撮影していて、画像に映っていたろうな。残念。