2012.10.29&30(月&火)

オハツキイチョウ(お葉付公孫樹)

新城市作手・豊橋市船渡町
 氷河期を生き抜いてきた数少ない植物であるイチョウ。イチョウの原産地は中国。日本には平安時代に入ってきました。オハ
ツキイチョウは、このイチョウの変種で、雌株は葉の上に実を結び、雄株ならば葉の上に葯をつけます。愛知県にもオハツキイチョウ
の雌株が2本と雄株が1本あります。現在、日本で確認されているオハツキイチョウの雄株は、3本のみだそうです。雌株をネットで調
べると、20府県から40数本がずらりと出てきました。10年前にも、滋賀県の醒ヶ井の了徳寺で、オハツキイチョウの木と実付きの葉を
見ています。画像の下の小さめの実が、葉っぱの上に形成された実だと思います、多分。オハツキ状態になるのは一部だけ。変わっ
た画像のものは、住職さんが拾って置いておかれたものです。ともに龍源院で撮ったオハツキイチョウです。  イチョウ科イチョウ属






「見代(けんだい)のオハツキイチョウ」は全国で3番目に確認された雄株で、推定樹齢160年。新城市作手保永の435号線脇にあ
る、旧作手村立旭小学校の敷地内に立っています。市指定天然記念物。手前を流れるのは、巴川(豊川水系)。源流は、作手高里の
巴山(719m)。余談ですが、巴川が矢作水系(紅葉で有名な香嵐渓を流れる)と豊川水系に分かれる分水点を作手清岳で見ました。






豊橋市にある「龍源院のオハツキイチョウ」は雌株で、推定樹齢300年ほどの立派な古木。愛知県指定天然記念物です。
台風で、支えられていた下の枝が折れてしまったそうで、ちょっとバランスが良くないかな。豊橋市船渡町城戸中16-2   10/30






 樹齢300年にもなると、枝の基部あたりから、乳(にゅう)・気根(木根)と言われる鍾乳石のような物が垂れてきます。昔は、乳が
良く出るようにと持って帰ったとか。枝が台風で折れたり南側の道を整備する為に根をつめられたり。海風に吹かれながら黙して語らず。






イヌショウマ犬升麻
キンポウゲ科サラシナショウマ属
キツネノマゴ狐の孫
キツネノマゴ科キツネノマゴ属
タツナミソウ立浪草
シソ科タツナミソウ属

アキノキリンソウ秋の麒麟草
キク科アキノキリンソウ属
ノコンギク野紺菊
キク科シオン属
ツルリンドウ(蕾)蔓竜胆
リンドウ科ツルリンドウ属

実テンナンショウ天南星
サトイモ科テンナンショウ属
実センニンソウ仙人草
キンポウゲ科センニンソウ属
実ヤブコウジ藪柑子
ヤブコウジ科ヤブコウジ属






巴川沿いの木の枝に網を張った大きなジョロウグモでした。 旧作手村立旭小学校の敷地内でサービス満点のアキアカネ