2019.9.20(金)

咲きだしたカワチブシ

愛知県北設楽郡設楽町津具高笹
茶臼山高原ではカワチブシが咲いているというので、面ノ木へ様子を見に出かけました。まだ蕾のほうが多く、オタカラコウが満開。






 200m程低いこの辺りでは、見頃は一週間後位かな。濃かったり薄かったり微妙に色が違うけれど、カワチブシの特徴は花柄が無毛なこと。






 開いた萼片から見える花の仕組み。自家受粉を避けるため、雄性先熟花。雄しべが花粉を出し終えると雌しべの柱頭が現れます。奥に見
える縦に伸びる二本の太い筋状の物体が実際の花で、ツウリフネソウみたいな距(蜜がたっぷり)を持ち、花の先はムラサキケマンのようです。
カワチブシ河地附子 キンポウゲ科トリカブト属






 長い中舌を持つトラマルハナバチ。巣に持ち帰る為に作った、蜜と身体に付いた花粉を混ぜて作った花粉だんごを足に付けて飛ぶ。






 道脇にも進出してきたカワチブシと、そこに咲いていたミズヒキとのコラボレーション。ピントの合わない画像ではありますが、載せた!
ミズヒキ水引 タデ科イヌタデ属






 湿地帯の植物たち。アキノウナギツカミとアケボノソウとウメバチソウは、これから見頃を迎えます。今はサワギキョウが満開です。
サワギキョウ沢桔梗 キキョウ科ミゾカクシ属






ヤマホタルブクロ山蛍袋
キキョウ科ホタルブクロ属
ウメバチソウ梅鉢草
ニシキギ科ウメバチソウ属
アケボノソウ曙草
リンドウ科センブリ属

ツリフネソウ釣船草
ツリフネソウ科ツリフネソウ属
 ゲンノショウコ(白と実)現の証拠
フウロソウ科フウロソウ属
ゲンノショウコ(赤)現の証拠
フウロソウ科フウロソウ属

ノコンギク野紺菊
キク科シオン属
スズカアザミ鈴鹿薊
キク科アザミ属
ワタムキアザミ綿向薊
キク科アザミ属






ナツアカネ雄 アキアカネ雄

マユタテアカネ雌 ヒメアカネ雄

オオウラギンスジヒョウモン雌 ジャノメチョウ雄 キチョウ

モンシロチョウ雄 ツバメシジミ キアゲハ幼虫






朽ち果てそうな木道の上で、踏ん張ってサワギキョウの写真を撮っていたら、視界のはずれで何か動いたものが。ニホンカナヘビ君でした。






 面ノ木のビジターセンターに着いた11時頃の空模様。2時間程たった頃には雲が集ってきて、新城に戻る頃は雨になっていました。