2010.11.12(金)

市場城址の四季桜

豊田市市場町
市場城(別名 大草城)は、標高380mの山頂にある室町時代の山城です。写真は南側斜面の石垣。林の斜面には二重三重に
巡らされた帯曲輪が、さらに、空堀と堅堀群の跡も残されています。下る途中には、埋もれつつある苔むした石垣も見られました。

山頂からの東方面の眺め。紅葉の始まった山々を背景に、周辺の四季桜が咲き誇ります。くねくね曲がる道は354号線か?

市場城址の散策路を下る途中見上げたら、上からは分からなかった遺構の様子が、くっきりと浮かび上がって見えました。

長い時が経ち、柔らかい丸みを帯びた帯曲輪跡。ちょうど良い具合の段差に、四季桜が等間隔に並び、柔らかい影を落とします。

市場城址の次は、1200本の川見四季桜の里へ。薬師寺の北側に位置し、ぼわっと霞んだような桜を抱いた山は壮観です。

その川見(せんみ)薬師寺の急勾配の石段上から見下ろします。四国八十八ヶ所に由来した88段、さらに女厄払いの33段、
加えて男厄払いの42段、最後は干支に因んだ12段と続く、厄を除き幸せに導く参道階段だそうです。因みに、私は脇にある林中
の参堂を歩いて四国八十八ヶ所の88段はショートカットしました。参道中腹に聳えるケヤキの黄葉や白く咲く四季桜が見事です。

薬師寺周辺の散策路を上へ上へ。このまま尾根まで登っちゃったら、帰りは遅くなりそう、と言い訳をして、途中から引き返しました。

このまま紅葉が進めば、色合いもはっきりして、さぞかし見事なことでしょう。今日は、山に溶け込んだ四季桜を堪能しました。

 四季桜は、江戸の寛政から文化・文政年間(1789〜1829)の頃、医師の藤本玄碩が名古屋方面から苗を手に入れ、
小原村に植えたのが最初といわれます。豆桜と江戸彼岸桜の種間雑種。春と秋の2回開花します。  四季桜 バラ科サクラ属






キセルアザミ煙管薊
キク科アザミ属
ヤマシロギク山白菊(シロヨメナ白嫁菜)
キク科シオン属

ヤクシソウ薬師草
キク科オニタビラコ属
実ムラサキシキブ紫式部
クマツヅラ科ムラサキシキブ属

実ノイバラ野茨
バラ科バラ属
実ヘクソカズラ屁糞葛
アカネ科ヘクソカズラ属
実ヤブコウジ藪柑子
ヤブコウジ科ヤブコウジ属






ベニシジミ ヤマトシジミ キチョウ

オオハナアブ イトトンボ類 マユタテアカネ






カシラダカもミヤマホオジロもボケボケで泣けます。唯一、横の柵に舞い降りた漆黒のハシブトカラス。何とチャーミングな。いい子だ!