2010.9.19(日)

陣馬形山から

長野県上伊那郡中川村大草
晴れていて霞んでいなかったなら、絶景の筈でした。一応は「晴れ」という予報で、エイヤッと高速に乗ったのが間違いでしたね。
休日の大渋滞に、見事にはまりました。やっと着いたのが、午後の3時近く。近所の山に来たんじゃないんだから・・と、思わずぼやいて
しまう程の遅い時刻でした。中央アルプスだ南アルプスだと、小一時間ほど粘って、山を降りました。中川村片桐の赤そば畑にちょっと
寄ってから、中央高速に。しかし、中津川〜土岐JC35kmの渋滞情報にうんざりして、即、飯田ICで高速を降りました。次回は、一般道
(153号線)を使って往復だ。飯田から高速に乗れば、かかる時間は大して変わらないんだから。絶対に驚くべき光景を見るのだ! 聳え
る中央アルプスと、広がる伊那谷。蛇行する川は、天竜川。大雑把に言えば、左は中川村、中央が飯島町、右が駒ヶ根市。車で、頂上
まで行けて、絶景を見ることが出来るんですから。息を呑むほどの大パノラマを見るまで、何度だって通いますぞ。陣馬形山。1445m。

キャンプしている人たちが数組。数分で、目指す頂上です。土鈴を鳴らしながら(頂上付近での熊の目撃情報。注意の告知
板が)登ってきた人や、私と同じように車でやって来た人が、曇り日の中央アルプスをただただ眺めます。曇っていて本当に残念。

山を覆う雲は絶えず動ぎ、仙涯嶺(2734m)・南駒ケ岳(2841m)・赤椰岳(2798m)そして空木岳(2864m)が、時折り頭を見せるだけ。

つんと尖った宝剣岳(2934m)、稜線を下った奥に中岳(2925m)、右端が伊那前岳(2883m)。モノクロの世界が広がります。

南アルプス赤石山脈の北端です。左端の木の間から覗くのは、編笠山(2514m)。右横にぎざぎざと続く、天辺が雲で霞む山が
鋸岳(2685m)。山を一つ置いて下った所に三ッ頭(2580m)。晴れていたらきれいに見えるのにね。手前の連なりは伊那山脈。

画面左が赤石岳(3120m)、中程に聖岳(3013m)、その隣が兎岳(2818m)。右側の突き出た三角が奥茶臼山(2474m)。






アキノキリンソウ秋の麒麟草
キク科アキノキリンソウ属
ヤマハハコ山母子
キク科ヤマハハコ属
カワラナデシコ河原撫子
ナデシコ科ナデシコ属






 頂上では、トンボが飛び回っていました。伊那山脈を背景に止まるアキアカネ。雲が無ければ、奥に仙丈ケ岳が見えたのでは。