2010.11.27(土)

3度目の正直? 陣馬形山

長野県上伊那郡中川村大草


 陣馬形山への途中、18号線が天竜川を渡った所に、渡場の銀杏並木(中川村葛島)と云われる場所があります。今回は、残
念ながら、2週間ほど遅かったようです。左から、大島山・念丈岳・池ノ平山・烏帽子ヶ岳・仙涯嶺・南駒ケ岳・赤椰岳・田切岳・空木岳。
ちょっと靄がかかったようです。画面左端、大島山の裾野に今まさに月が沈もうとしていました。高く登る太陽と沈もうとする月と。葉を落
とした銀杏の枝が、落ち葉の上に長く影を落とします。来年は、黄金色の銀杏並木の向こうに聳える中央アルプスを見たいものです。

 きれいな青い空に貼り付けたような、冠雪した山並み。ぽかりぽかりと浮かぶ白い雲もまた良し、です。これ以上の光景は望
みますまい。目の前に広がる中央アルプスと伊那谷。すぐ足元で蛇行して弧を描く天竜川。伊那谷の山から流れ出て、天竜川に注
ぐ幾つかの川。山裾に沿うように、川を横断して中央高速が走ります。9月から通い始めて、3度目。ようやく霞が取れ、山々もくっきり
浮かび上がりました。熟年の夫婦が、あれは大川入山、恵那山、念丈岳・・・と、懐かしそうに確認し合っていました。数年前までは、
きっと現役で山歩きを楽しんでいたのでしょう。石造りの案内プレートに気がついて、そうだそうそうと思い出に耽っておられました。

キャンプ場からの眺めです。一人用のテントでキャンプ中の方がお一人、三脚を立て、定点観測?してました。昼過ぎになっ
ても、陽が直接当たらない場所では、霜が残ったままのキャンプ場周辺ですが、夜は身を切られるような寒さではないでしょうか。

 中央アルプスを眺めたまま後ろを振り返ると、南アルプスが広がります。北東に鋸岳と仙丈ケ岳。いつも雲がかかっていた鋸岳
が、今日は鮮やかにその姿を現しました。拡大画面は鋸岳全貌と周辺の山です。左端に編笠山2514m、その横が鋸岳三角点ピーク
2606m、中程の左側が鋸岳山頂2685m(第一高点)、右側が第二高点2675m。右横の台形状の山の右の三角山が三ッ頭2589m。

 南アルプス東方面。北岳3193m・中白根山3055m・間ノ岳3189m・西農鳥岳3051m・塩見岳3046m。3000m級の山が並びます。
手前に連なるは伊那山地。南アルプスと伊那山地に挟まれて、西農鳥岳を隠すように右前にそびえるとがった山が二児山2242mです。

18号線から右折して、アンフォルメル美術館方面へ登る、目立たないT字路の養命酒工場の入口付近で、帰りに撮った写真。
というか、行く時には、まったく気が付かなかった。山を下ってT字路に降りて来て、初めて真正面に見て、オオッとなったわけです。





<霜の光景。朝、設楽町付近や根羽村付近でも、真っ白でした。0℃でしたから。普通タイヤでよかったのかと、本気で心配しました。>
 キャンプ場入口付近。陽が当たっているところとそうじゃないところの違い。ず〜っと白く霜が降りたまま。砂糖菓子のようだあ。