猿硺城展望台より

2012.11.16（金）

猿硺城展望台より

岐阜県加茂郡坂祝町勝山　城山（265ｍ）

坂祝さかほぎ町の城山の山頂にある猿硺さるばみ城展望台からの眺めです。蛇行する木曽川の流れは、今渡ダムの先で飛騨川
と合流します。遠くに、青く霞む恵那山が聳えます。紅葉はまだ始まったばかりです。年配の女性が、お孫さんやダックスフンドと一緒に、
普通にしゃべりながら登って来られて吃驚。息も絶え絶えになって気分が悪くなってしまった自分が情けない。さらに、高山本線線路脇の
駐車場の車が真下に見えるのが驚きです。ショートカットした為もあるけれど、とても角度がきつかった。30分程の道程のはずでしたが。

坂祝町の木曽川岸の岩は、太古の深海にあった堆積層が隆起して露出したものだそうです。その岩の粘土層から、「約2億1500万
年前に巨大隕石が地球（カナダ東部）に衝突して飛散したという痕跡が発見された」という新聞記事を10日ほど前に見て、位置は不明で
すが、猿硺城展望台から坂祝町を流れる木曽川を望めると知って、上から眺めようと出かけた次第です。後で川に行く予定でしたが・・・。

ともかくも、北から東の展望を。ぱっと見て、ここまで見えます。左より乗鞍岳と御嶽山、中央アルプス、南アルプスが少し、そして右に恵那山です。

左側を向いて、北西方面の眺めです。霞んでいますが。白山から大日ヶ岳そして三方崩山が。右上にヘリコプターが飛行中。

　ゆっくり右へ視線を動かして、北東方面の眺め。冠雪した乗鞍岳（3026ｍ）と御嶽山（3067ｍ）です。変わった画像は御嶽山です。

　さらに右へ視線を向けると、麦草岳・木曽前岳・木曽駒ケ岳・中岳・宝剣岳・三ノ沢岳・檜尾岳・熊沢岳・東川岳・空木岳
・赤椰岳・南駒ケ岳・仙涯嶺・越百山の中央アルプスが広がります。変わった画面は、麦草岳（2733ｍ）・木曽前岳（2826ｍ）
・木曽駒ケ岳（2956ｍ）・中岳（2925ｍ）・宝剣岳（2931ｍ）・三ノ沢岳（2846ｍ）。手前に広がるのは、美濃加茂市の町並み。

　そして東。奥に南アルプスの北岳・間ノ岳・西農鳥岳が見え、連なりは富士見台（1739ｍ）・恵那山（2191ｍ）へ。木曽川は、長
野県木曽郡の鉢盛山（2446ｍ）の山頂近くに源流を持ち、木曽谷を抜け中仙道と寄り沿い、岐阜県・愛知県・三重県と流れて伊勢湾に
注ぎます。画面では、左端の今渡ダムを経て、蛇行して画面右下に流れ下り、坂祝町に入ります。中程に広がるのは、可児市の町並み。

　南の木曽川下流。ずっと先が名古屋。代わった画面では、手前に犬山モンキーパークの観覧車が見え、右側には光る名古屋ドー
ムも。木曽川を挟んで、東側（左）は愛知県犬山市、西側（右）岐阜県各務原市になります。ちなみに、坂祝町には対岸に渡る橋があり
ません。この先4ｋｍほどの所の犬山橋か、8ｋｍ上流へ戻って美濃加茂市の中濃大橋を渡ります。近くて遠い対岸の地だと思いました。

登り始めの道脇には、あちこちにショウジョウバカマの青々とした葉群が見られました。すでに、花の準備が始まっていました。

駐車場から登山道へ向かって歩き出した斜面から、せり出すように広がって垂れ下がっていたノブドウの蔓がありました。

　改めて、駐車場から展望台を眺めてみました。林の中を登り、梢から木曽川が見えた時は流石にほっとしました。高架は345号線。