2013.2.11(月)

満作の花を見に

浜松市北区三ケ日町鵺代 乎那の峯
100株ほど群生していると記述されていますが、花を付けている木はわずかです。理由は、病害・枯れ死等々考えられます。対策
はいろいろ為されているようですが、芳しくないのが現状のようです。枝はよくたわみ、折れず弾力があるために、よじって繊維をほぐ
し、薪を縛ったそうです。世界遺産として有名な合掌造りにも、ネソと呼ばれる材料が、柱や桁を結束するのに利用されていますが、
これがマンサクです。名前の由来は、早春に他の花に先駆けてまず咲くからとも、花が沢山付いて豊年満作だからとも言われます。






 マンサクは、関東地方以西の本州・四国・九州に分布する落葉低木です。早春に黄色いリボン状の花を咲かせ、春の訪れを知
らせてくれます。露岩の多い急傾斜地などに生育することが多く、花弁は4枚、顎片も4枚で暗紫色、雄蕊も4本、顎片には星状毛が。
マンサクは虫媒花なので、長く咲き続けて、寒い時期に活動する数少ない昆虫を 花と香りで呼びます。 満作 マンサク科マンサク属






マンサクの枝に少し残る枯れ葉。この枝に集中して残っていました。えっ、シナマンサク?と下を見ると、しかし、根元にはマン
サクの立て札。枯れ葉はみな落ちてしまうのがマンサクだけれど、時折り残っていたりしても、別におかしくはないのかもしれません。






峯の下側には、枯れ葉がわさわさ残るシナマンサクが、7・8本植えられており、花はすでに終わりかかっていました。開花時にも
枯れ葉が残るのが特徴で、それがマンサクとの区別でもあります。なお、この枯れ葉は、ちょっと引っ張ったくらいでは、けっして外れ
ません。何故、しっかり枯れ葉が残っているのか分かりませんが、冬芽を保護する為の風よけになっているのでは、とも言われます。






 標高68mの頂上からの眺め。木々が生い茂る中、唯一、東屋が立つ周辺だけが切り払われ、視界が開けた東側の展望です。
手前が枝湾の一つ、猪鼻湖。細長い大崎半島を挟んで、その奥が浜名湖。左端に赤い東名浜名湖橋、二つの連なりのある大草山、
浜名湖パルパル、そしてアクトタワーが。すぐ手前の建物はレークサイドプラザ。因みに、浜岡原発は、大草山の後ろ側になります。







 降りてきた峰途中からの北側の眺め。三ケ日JCTと新東名が見えます。奥の右端の山は富幕山です。新城の金山、雨生山も。






梅が一輪二輪とぽつりぽつり咲いていました。これだけで、香ってきそうなのが、梅の花だからでしょうか。春はもうすぐそこです。