2003.8.20(水)〜31(日)
佐奈川から帯川沿いを歩いて見たら・・
豊川市三幸町から本野ヶ原あたり

左は出合い橋。佐奈川から分岐して帯川(右)となる。そして帯川も土々川(左)と分岐する。
まず最初に出迎えてくれたのが、このぽこぽこ生えた白いキノコ群。美味しそう!次に来た時には刈られていました。
でもそれで良かった。実は猛毒を持つオオシロカラカサダケ。食べると、吐き気・腹痛・脱水症状・意識不明になるらしい。
川で魚や虫を探す子供達、獲物を狙うコサギ?、どれも川の現風景です。


ツルボ(蔓穂) ユリ科ツルボ属

佐奈川で梅花藻が見られる?と聞いて、そんな筈ないでしょとは思ったけれど、ともかく8月下旬に集中的に
4回歩いてみました。7月に1回試し歩きをしていたので、川藻があることは確かめました。あれに花が付くんだろう
か?際まで下りて手を水に浸してみましたが、何とも言えません。佐奈川から分岐して帯川になると、泥まみれだ
った藻がキレイな緑色になってきました。水深も丁度よさそう。咲くとしたらこの辺りでしょうと見当をつけて近辺を
とにかく歩いてみることにしました。土手の上からでは分らないと草を分け入って降りると、たくさんの花が咲いて
いました。これは思いもよらない収穫でした。ツルボ・クサネム・荒れ地盗人萩、ヒレタゴボウにメハジキ・キツネ
ノマゴ等々、噴出す汗を拭い拭いデジカメに収めました。水温15度くらいのキレイな水にしか生育出来ない梅花
藻が、本当に見られるのだろうか。何の変化も見られない川藻を見やりながら、花の写真を撮り続けました。そし
て2日目、何と鴨の雑種のような鳥群が、台風による大雨の為に水かさが増えて急流となった川で、流されまいと
固まって、必死で藻を食べているではありませんか。うわあ藻が食べられてる。旺盛な食欲で、花は絶対無理だ
とあきらめたほどです。そして8月最後の日曜日、もうこれきりにしようと訪れた帯川で、川藻に咲く白い花を見た
時は夢かと思いましたよ。ポツポツではありますが、ずっとかなりの距離で咲いています。しかし、上流で行われ
ていた草刈の為に、どんどん草が流されてきて藻に絡みつきます。残念ながらゴミの中に咲く梅花藻でした。昨
年訪れた、滋賀県醒井・地蔵川の梅花藻の思い出とダブって、妙に感激したりしましたが、現実は厳しいもの
でしたね。白い花は3弁です。ん?とは思いましたが、興奮冷めやらぬ状態で、ともかくルンルンで帰りました。
そして帰ってから調べまくりました。調べた結果が、どうやらオオカナダモ。ひと時の夢を楽しんだ夏でした。

オオカナダモ
トチカガミ科オオカナダモ属
クサネム草合歓
マメ科クサネム属
ヒレタゴボウ鰭田牛蒡(別名アメリカミズキンバイ)
アカバナ科チョウジタデ属

キツネノマゴ狐の孫
キツネノマゴ科キツネノマゴ属
メハジキ目弾き
シソ科メハジキ属
アレチノヌスビトハギ荒れ地盗人萩
マメ科ヌスビトハギ属

ニラ韮
ユリ科ネギ属
アメリカネナシカズラ
ヒルガオ科ネナシカズラ属
マルバツユクサ?丸葉露草
ツユクサ科ツユクサ属

 
クサギ臭木
クマツヅラ科クサギ属
メジロホオズキ目白酸漿
ナス科ナス属
フウセンカズラ風船葛
ムクロジ科フウセンカズラ属

そして鳥達。どれも皆、川の風景にピッタリはまっていました。
川藻を食べる鴨のようなアヒル7羽 口を開けて様子をうかがうハシボソカラス 二羽仲良く水を飲むキジバト。