2002.2.4
マンサク 「満作」 南限の群生地
引佐郡三ケ日町鵺代ぬえしろ
国道362号線より国道301号腺「新居」方面へ。橋を渡ってすぐ右折。
もしくは、362号線が301号線に交差する前の宇利山川にかかる橋の2つ手前の道路を右。
そのままオレンジロードに入る。
天竜浜名湖鉄道“奥浜名湖”が、最寄の駅。
マンサク科の落葉小高木で、鵺代はマンサクの南限だそうです。
樹齢100年以上、樹高5メートル前後で、130本ほどの群生です。
仲間に、トキワマンサク・シナマンサク・アカハナトキワマンサク等があります。
(トキワマンサクの群生地は、隣の湖西市にあります。)
山では他の花に先駆けて「先ず咲く」ことから、なまって“マンサク”となった
とも、また4枚のねじれた細い花が自由勝手に伸びて踊っているようにも見え、枝
一杯に咲く姿が「豊年満作」を連想させることより、“満作”となったともいわれま
す。“万作”とも。いずれにしても、自然と共に暮らしてきた日本人ならではの名前
かと思います。日本原産ですが、欧米では、「Witch hazel 魔女のはしばみ」
と呼ばれ、その為、花言葉も「呪文・霊感・魔力・感じやすさ」となっています。
2月になったばかりですが、私を含めて気の早い人たちが、黄色いマンサク
の花を求めて次から次とやってきます。まだ蕾のほうが多いのですが、満開の木も
(木にも個性がある!)あって、嬉しそうな歓声が時折聞こえました。花びらの一枚
々がそれぞれ自己主張しているような、そんな気のする不思議な花だと思います。
辺り一帯は、通称“浅間山”と呼ばれ、私有地ではありますが、所有者の手厚い
保護のおかげで、静岡県指定天然記念物となり、町や県の整備も行われて、今や観
光名所として、多くの人々が訪れるようになりました。万葉の木々と眼下に広がる猪鼻
湖。また4月になると、八重咲きの淡紅白色をした優美な花びらが特徴の「三ケ日桜」
が、山すそをピンクに彩り始めます。それはまた、後ほど報告することにいたします。
2002.2.27(水)快晴
満開の“まんさく”の花 可憐な“みつまた”の花
<4月作成予定> トキワマンサク 「常盤満作」 北限の群生地 静岡県湖西市新所原神座かんざ? 暖地の山地に自生。 トキワマンサクの群生地は、現在、熊本県の小岱山・三重県の伊勢神宮・湖西市神座 地区の3箇所に確認されています。そして神座地区は、トキワマンサクの北限になります。 |