2007.8.28(火)
オオキツネノカミソリ群生地
豊田市稲武町 大栗山
大栗山の中腹あたり、「ケヤキの森」のオオキツネノカミソリ群。0.5ヘクタールに約2万本が咲く。群生地は囲われて保護されている。
曇り日だったので大した汗もかかずに歩けたけれど、けやきの森の斜面は登るにつれて濃い影を落とす。薄暗がりに浮かぶ花は美しかった。
去年オオキツネノカミソリ群のことを知って、来夏には必ず・・と思っていながら、すっかり忘れていました。テレビで放映されて、ようやく思い出した次第です。天気予報では、ずっと曇りと雨が続くらしい。ぐずぐずしていると花は終わってしまいそう。今日しかないかも。そんなこんなで、雨になったら引き返えせばいいやと車を2時間走らせて、257号線から80号線(東栄稲武線)へ経由して、名古屋市稲武野外教育センター少し手前の夏焼城ヶ山「けやきの森登山口」に辿り着きました。あまり広くない道脇は車・車・車で、テレビの力はスゴイと妙に感心したものですが、入り口付近の広いスペースに駐車出来たのは幸運でした。
登山口から600メートル約20分程登ったところがケヤキの森。120年ほど前に、植林されたものらしい。話題のオオキツネノカミソリは、かつてこの辺りに住んでいた木地師によって薬草として栽培され、長い時を経て大群生しているのを近年になって発見されたものです。キツネノカミソリ等ヒガンバナ属の鱗茎(球根-生薬名・石蒜せきさん)は、去痰・解毒・催吐薬として用いられたと思われますが、アルカロイドの一種リコリンを含み毒性が強いので、現在は外用にだけ用いられているようです。
また木地師とは、木を切りロクロを用いて、木製の食器や家具などを作る、江戸時代を中心として活躍した特殊な技術を持った職人集団を言います。良質の材料を求め、全国の山々を渡り歩いたといいます。津具の面の木園地には、木地屋敷としてその住居兼仕事場が、復元公開されています。
オオキツネノカミソリ 大狐の剃刀 ヒガンバナ科ヒガンバナ属
<群生地に行く道脇に咲いていました。>
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タマアジサイ玉紫陽花
ユキノシタ科アジサイ属 |
クサアジサイ草紫陽花 ユキノシタ科クサアジサイ属 |
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ヤマジノホトトギス山路の杜鵑草 ユリ科ホトトギス属 |
ツリフネソウ釣船草
ツリフネソウ科ツリフネソウ属 |
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トリカブト(鳥兜)類カワチブシ(河内附子)?
キンポウゲ科トリカブト属 |
ミツモトソウ水元草
バラ科キジムシロ属 |
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ヤマタイミンガサ山大明傘 キク科コウモリソウ属 |
ゲンノショウコ現の証拠
フウロソウ科フウロソウ属 |
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ニガクサ苦草 シソ科ニガクサ属 |
アキノタムラソウ秋田村草
シソ科アキギリ属 |
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ミゾソバ溝蕎麦
タデ科タデ属 |
イヌトウバナ犬塔花 シソ科トウバナ属 |
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ガンクビソウ雁首草 キク科ヤブタバコ属 |
ヌスビトハギ盗人萩 マメ科ヌスビトハギ属 |
<帰り道、80号線で見かけた植物>
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ウバユリ姥百合 ユリ科ウバユリ属 |
シシウド猪独活 セリ科シシウド属 |
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フシグロセンノウ節黒仙翁
ナデシコ科センノウ属 |
ツルリンドウ蔓竜胆 リンドウ科ツルリンドウ属 |
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シコクママコナ四国飯子菜
ゴマノハグサ科ママコナ属 |
キンミズヒキ金水引 バラ科キンミズヒキ属 |
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ミズヒキ水引 タデ科タデ属 |
実テンナンショウ(天南星)類
サトイモ科テンナンショウ属 |
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ヒメキマダラセセリ |
ヒトツメカギバ |
ミヤマフキバッタ褐色? |