2009.6.19&22(金&月)

沙羅と菩提樹

豊橋市嵩山町字上角庵52 正宗寺
 風格ある正宗寺山門。くぐって参道を歩くと、樹齢300年を超える杉の大木がそびえています。正面奥に唐門(勅使門)があります。 6/19

正宗寺本道の両脇に立つ、沙羅(左奥)と菩提樹の樹。沙羅の花は咲き出したばかり。菩提樹の花は満開でした。 6/19

 辺り一面に芳香を漂わせながら菩提樹の花が満開です。包葉(花芽を保護する為に変化した葉)からぶら下がるように集散花序
を咲かせます。何匹ものコマルハナバチが飛び回りながら蜜を集めていました。菩提樹と呼ばれる樹は他に、同じシナノキ科のシュー
ベルトの歌で有名な西洋菩提樹、樹下でお釈迦様が悟りを開いたクワ科の聖木、印度菩提樹など。   シナノキ科シナノキ属 6/19

 そぼ降る雨の中に咲く沙羅の花。正確には「ナツツバキ」ですが、沙羅と呼んで毎年楽しみにしている花です。日本で
唯一花が咲く本物の沙羅樹は、滋賀県の大津市に存在し、想像とはかけ離れた思いもかけない花様です。沙羅と呼ばれる
ナツツバキは、日本人の精神文化が生んだ独自の花なのだと思いました。清楚な白い花は、「耳を澄ますと落ち花の音もか
そけく心澄み渡る」一日花でもあります。                      ナツツバキ夏椿 ツバキ科ナツツバキ属 6/22

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。
平家物語 冒頭

クマノミズキ熊野水木
ミズキ科ミズキ属
コムラサキ小紫
クマツヅラ科ムラサキシキブ属
ガクアジサイ額紫陽花
アジサイ(旧ユキノシタ)科アジサイ属

アジサイ紫陽花
アジサイ科アジサイ属
アジサイ紫陽花
アジサイ科アジサイ属
アジサイ紫陽花
アジサイ科アジサイ属

コマツナギ駒繋ぎ
マメ科コマツナギ属
テイカカズラ定家葛
キョウチクトウ科テイカカズラ属
クララ眩草
マメ科クララ属

ノアザミ野薊
キク科アザミ属
ワルナスビ悪茄子
ナス科ナス属
ドクダミ毒溜
ドクダミ科ドクダミ属

ユキノシタ雪の下
ユキノシタ科ユキノシタ属
オオトキワツユクサ大常磐露草
ツユクサ科ムラサキツユクサ属
コマツヨイグサ小待宵草
アカバナ科マツヨイグサ属

実テンナンショウ(天南星)類
サトイモ科テンナンショウ属
実ホウチャクソウ宝鐸草
ユリ科チゴユリ属
実サルトリイバラ猿捕茨
ユリ科シオデ属





オオシオカラトンボ アサヒナカワトンボ(旧ニシカワトンボ) コマルハナバチ

ナミテントウ フキバッタ幼虫 コハナグモ