ホームページを覗いて見たら、アタミザクラが咲いているとありました。寒桜の一種で、寒緋桜と山桜の雑種らしく、伊豆熱海市では「熱海桜」と呼んでいるそうです。早速、アタミザクラを見るべく出かけました。
　　久し振りにすっきりと晴れ上がった青空に、ひょっとして富士山が見えるのではと、展望塔へ上がって見ました。遠く白い山並みが連なって、一旦途切れてから大きな真っ白い富士山が頂上部分だけ唐突に山の後ろにありました。
　　気分良くして、冬だって花ならば百華園とばかり、鳥はいないかとキョロキョロしながらも、直行です。白梅が咲いています。柑橘類の黄色い実がたわわに生っています。ツグミがこれ見よがしに前を横切り、枯葉を掻き分け撒き散らし、どうやら虫を探しているらしい？ さらにバンが目の前を　力強い足で蹴るようにカッカッと歩いて行きます。訪れる人も少ない平日だからこその光景でしょうか。平行している水路を　オオバンとヒドリガモとキンクロハジロが泳ぐのが見えます。小さなカイツブリも盛んに潜水しています。あっちこっちを覗きながら歩き回っていて、目に飛び込んできたピンク色の満開の桜が、アタミザクラでした。やっぱり桜はいいなあ。