2007.12.6(木)

幻日と夕焼け

新城市杉山・豊川市大木町
幻日(げんじつ)です。実際の太陽は左側にありますが、建物等で隠れています。太陽がある側が赤くなっています。

上空2千メートル以上にある上層雲などの氷の結晶に、太陽光線が屈折して起きる現象です。原理は虹と同じ。
  朝霧湖の帰りに、151号線はJR飯田線「大海」駅付近を通過中、ふと前方の空を見て、虹を見たと思いました。えっ?虹?あんなちょっぴりだけ?しかも縦だ。そして、思い出しました。山渓のポケッテガイド「空と雲」の中に、確かこんな写真があった。ともかくカメラに撮っておこう。空が開けた場所で駐車出来る場所を探しながら進みましたが、結局ちゃんと撮れたのは杉山まで戻った所でした。時刻は夕方4時頃。さらに豊川に入って、今度は日没を収めました。
  虹のような現象は、「幻日」と呼ばれるもの。上空2千メートル以上にある上層雲などに漂う氷の結晶が、一定の条件で分布する(底面を地面と平行に揃えた時)と、氷の結晶がプリズムの役目を果たし、太陽の両側に光の塊が見えます。氷の結晶がきれいに並ぶほど、幻日は小さく明るくなります。まさに幻の太陽、幻日となりますが、大抵は虹のように、何色かの色に分離して見える事のほうが多いようです。朝夕太陽が低い高度(40度以下)にある時に見られます。
  初めて幻日を見た3日後、新城からの帰りに再び幻日が、今度は太陽の両側に現れました。残念なことに、カメラを持ち合わせていませんでした。まっいいさ次があるから・・と、簡単に考えていましたが、翌日も翌々日も遭遇出来ず、結局現われることなく10日経ちました。諦めて、今回は片側の幻日の写真だけになりました。
冬至前ですが、今頃が一番日没が早いらしい。4時半頃でしたが、余韻を残して太陽が沈んで行きます。






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