2011.4.1(金)

見事な花の絨毯?

豊川市足山田町柴崎
3月下旬から今頃にかけて出現する花畑です。豊川・新城線(21号線)の「上山田」と「上長山西原」の信号交差点の中間辺り。
おおっ、今年も咲いてるね。紫の絨毯です。見事です。車で通る度に感激です。5年前にも、取り上げたことがありますが、今再び。

花畑の正体は、ホトケノザでした。レンゲ畑というのはよく見聞きしますが、これだけのホトケノザ群というのは、珍しいと思います。
農業する方にとっては、邪魔な雑草ではないでしょうか。自然作農される方のブログに、ホトケノザがよく育つ畑に、ほうれん草の種を撒
くとうまく育つ、と書かれているのを見つけました。相性が良いらしいです。ただし、ここがほうれん草畑かは、確かめたことはありません。

春の七草にある「ホトケノザ」とは、キク科のタビラコ田平子のことで、この種とは別物です。ホトケノザの花言葉は、「調和」だそうです。

雄しべ(4本)雌しべ(1本)は唇形の上蓋の中に保護されています。下側の花は虫達の着陸スペースになります。小さなハナバチ
などが訪れるのに丁度よさそうです。長い筒状の底に蜜があり、潜り込もうとした虫の背中に花粉がついて雌しべに付きます。万が一、
受粉出来なくても大丈夫。小さな赤い蕾のままで花が咲かない閉鎖花があって、自家受粉して種を作ってしまいます。さらに、出来た種
にはエライオソームという物質が付いていて、これが蟻を引きつけて、巣へ運ぼうとします。しかし、エライオソームは時間がたつと落ち
てしまうので、当然、蟻も途中で興味を無くして放棄。こうやって、ホトケノザはあちこちに仲間を増やすという、なかなかの戦略家です。
カタクリの花も同じ方法で、種を散布します。    仏の座 シソ科オドリコソウ属 別名サンガイグサ三階草。花が数段につくことから。

隣の空き地で、ヒメオドリコソウの横にツクシを発見。見慣れた花の中にツクシを見つけて、季節を感じてしまった瞬間です。
姫踊り子草 シソ科オドリコソウ属   土筆 スギナ杉菜の胞子形 トクサ科トクサ属






トウカイタンポポ東海蒲公英
キク科タンポポ属
カラスノエンドウ烏野豌豆
マメ科ソラマメ属
オランダミミナグサ和蘭耳菜草
ナデシコ科ミミナグサ属

オオイヌノフグリ大犬の陰嚢
ゴマノハグサ科クワガタソウ属
コハコベ小繁縷
ナデシコ科ハコベ属
ナズナ薺
アブラナ科ナズナ属







ホトケノザ群の遥かむこうに、山が見えます。左端に吉祥山。その後ろに弓張山脈が広がり、中央に平尾山、右寄りに坊ヶ峰が。

隣の空き地の立木に鳥がやって来ました。ムクドリだ、と思っていたらツグミもいました。望遠レンズではないので、ここまで。