2002.9.27(金)
秋の七草
9月23日は秋分の日で、彼岸の中日でした。
真東から登った太陽は真西に沈み、昼と夜の時間がほぼ等しくなります。
北半球ではこの日を境に、次第に昼が短く夜が長くなります。
そして、この日をはさんだ前後7日間が「秋の彼岸」。
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれ、このあたりから寒さが増してくるとされます。
というわけで、今まで収集してきた画像より、秋の七草を探してみました。
現在言われている秋の七草とは、1200年以上は昔、万葉の歌人 山上憶良が詠んだ
二首の歌にもとずくとされ、日本の秋を代表する花として親しまれているものです。
秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花 万葉集八巻
1537
萩が花 尾花葛花 瞿麦(なでしこ)が花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)が花 万葉集八巻1538
「朝貌(あさがお)が花」とは、朝顔とも槿とも桔梗また昼顔とも諸説紛々でした。
朝顔は熱帯アジア原産で、日本に入ったのが奈良時代と推定され、平安時代にはすで
に栽培されていたそうです。品種改良が始まったのは江戸時代というから大変な歴史
を持つ花です。ともあれ現在では、桔梗であろうというのが大方の意見のようです。
< 秋の七草 >
秋の七草といっても、大概の花は夏から咲いています。秋の到来を知らせる植物、
また静かに眺めて楽しむ植物と言えるでしょうか。一千年以上の時を流れて今に伝わる
花たちです。それぞれの画像をクリックして、写真や花に因んだ話等お楽しみ下さい。
いよいよ秋も本番です。晩秋に向けて、見事に移り変わってゆく季節を楽しみましょう!